「でも、恋ってどっからが恋なんだろう…」

海は無言。

「だって、いつか好きじゃなくなっちゃう可能性だってあるわけでしょ。それなのに好きとか恋とか…よく分かんない」


「そうだよね、先のことばっか見るのって不安になるから。これって恋愛に限ってじゃないけどさ、、、」


「好きだからとかって、気持ちの問題だから証明できるものがないんだよね。人に言われて気づくものでもないと思うし、だからって自分で気づくものでも…」

本当に難しいと思う。って海は言う。

「正解なんてないのかな…」

「多分、ないよ。恋って人それぞれで後悔しなければ多分いいんだよ」

そう言った。

「じゃあ、今までのあたしにはそれがなかったんだ」

あたしにとっての

恋の正解。

まだ、現れていない。

まだ、分かんない。

「俺にも…まだないんだな」


「じゃあ、これからじゃん!これから自分にとっての恋の正解を探そうよ」

笑顔で言った。

「うん」

頷いて微笑んでくれる海。



こんなに

話が分かるひと

初めてかも……