「これ、俺の彼女」 だから、どっか行って。と付け足す。 女たちは なんだ。彼女持ちか。と どこかへ行ってしまった。 「いやーまいった、まいった」 「離してよ」 「あーごめん、ごめん」 兄ちゃんの体が離れた。 「あたし、兄ちゃんの彼女じゃないんですけど」 「でもさ、俺アイツらに興味ないし、別にいいじゃん」 悪気がない様子。 「超、ウザい」 あたしは一言言って 人が少ない方に 歩き出した。