「ど、かな?」

「いいじゃん~似合うよ」

笑顔で言ってくれた。

「実はさ、こんなへその出るやつ着るの初めてで…」

「だから、出てくるの躊躇ってたんだ」

奈々架は

笑う。

「ちょ、笑わないでよ~」

「だ、って、可愛らしいな~って、思って」

「うるさいな~」


また、店員さんが来る。

「お客様の肌にスゴく合っていますよ」

そう言ってくれた。

「流夏は白いからね~」

「そんなことないよ」


「可愛らしい感じが、お客様のイメージにピッタリです」

こう言われて

スゴく嬉しくて

舞い上がってしまった。


「こ、れ、買おっかな…」

「まぢ?じゃあ、あたしもさっきの買お~」

あたしたちは

2人で

2つの水着を

レジに持っていく。


2万円…

結構な出費だ。

横浜行くのに

大丈夫かな…


そんなことを気にしながらも

嬉しくて

口元が

緩むのが

分かった。