あたしの顔を見て

少し不思議そうな顔。


「あ、すみません…」

あたしはそう言うと

男の子からハンカチを受け取った。



「泣いてるの…?」

彼は、あたしの頬に指を滑らす。


「あ、いやっ……

あの!それって…南城高校…」


「あー俺、1年!

君も?」


あたしは静かに頷く。


彼は、

そっか。そっか。

と言って、

笑う。