「ルカ…

あたしたちが出会ってから

半年が過ぎたよ。


今でも夢だったんじゃないかって

そう思う。


でもね?

たとえ夢だったとしても、

あたしがルカに恋した事実は変わらないよ。



あたしの初恋は

一夏の思い出になっちゃったけど

大好きだった。


もう少し早く

あたしたち出会えてたら

全然違う人生歩んでたのかな?


でも

そしたら

今のあたしはないよね。


ルカに出会って

たくさんいい夢持ったよ。

ちゃんと高校行けたし

吹奏楽部に入るんだ。

それで、サックス吹くの。


ルカ…ルカが生きれなかった分

生きるよ。


悔いの残らない人生を送るね。


だから

ルカにもう一度会うのは

お祖母ちゃんだけど、

嫌いにならないでね。


ルカ…

ありがとう」