あたしは 自分の頬に手を置いた。 冷たい感触。 「泣いて…る?」 「戻ってきてからずっとそんな感じだったよ」 兄ちゃんはそう言うと また荷物を整理しだした。 「なんか、心当たりがあるなら行ってこいよ。このまま終わりになんてするなよ」 兄ちゃん……