ジワッと涙が滲んで、視界が歪む。



知られたくなかったのに、もうみんなが知っちゃって。




瑛斗が真衣たちの目の前に行ったのと、ほぼ同じくらい。



ひーちゃん、龍、拓、あっくんが教室に入ってきた。





「何事~?」




なんて、いつもみたくお茶目に言った龍だけど、目は全然笑ってない。





あ、やばい。
……泣いちゃう。



みんなの間をすり抜けて、屋上まで走った。


教室を出た途端に涙がこぼれて、屋上に着いた時には涙で顔がグチャグチャで。



力が抜けて、ペタンとコンクリートの地面に座り込んだ。