加奈と真衣は眉をピクリと寄せた。


「そうなんだ。仲良いんだね」



嫌味ったらしく聞こえて、嫌な汗がジワッと額から出る。




「いや、何ていうか……あの、……」



瑛斗の言葉にびっくりしたのはアタシで、泣きたい気分。





「瑛斗くんは美愛としかしゃべんないもんね。」



加奈はひーちゃんが好きなんじゃないの……?って、出かかった言葉を呑む。



「瑛斗は…ほら、人見知りで!!」



と、フォローした言葉は虚しくも瑛斗の言葉によって無意味になった。




「悪いけど、お前らみたいな性悪とはしゃべりたくねぇから」