恐る恐る顔を上げると、そこには起きてからずっと不機嫌の瑛斗がいた。




「ご、ごめん……」


瑛斗の眼力にやられて、すぐさま謝る。




「前見て歩けよ。」



ペコリと頭を下げると、頭にコンっと何か当たった。




「いたっ……なにすんっ…!!」




「カレーのお礼」




目の前に差し出されたのは、オレンジジュース



きゅんとした。
わざわざこれを買うために、ここまで来たのですよね。




「ありがとう」



瑛斗からそれを受け取って、また一緒に教室に戻る。