「うっわー。瑛ちゃん、不機嫌!!」



女の子を片っ端から無視している瑛斗を見て、龍の顔は引きつっていた。




ご機嫌ななめの原因はアタシか…!?


起こしたから?


それとも……準備が遅かったから?


いやいやいやいや。
勝手すぎやしませんか、橘くん。




「美愛、行くぞ。……あ、龍も。」



女の子の中から出てきた瑛斗に頭をポンとされた。


瑛斗の後ろに見えた怖い顔に嫌な汗が流れたのと同時に、




「俺はついでかよーっ」


なんて、眉を下げる龍に腕を引かれて避難成功。