橘くんの……、瑛斗の後頭部に向かって思いっきり、ベーってしてやった。



ちょっと満足して、ソファに座った。




「そう言えばさ……」




「ん?」




「今日、用事って言ってなかった……?」



遠慮がちに尋ねるとピクッと反応して眉を寄せたけど、すぐにいつも通りの表情に戻った。





「ん?美愛と一緒にいることだろ?」



なんて、上手くはぐらかされた。


明らかにさっき、用事って言葉に反応してたじゃん。。
嘘つかれると余計気になるよ。



「嘘つき……」



ポツリと呟いた言葉を瑛斗は聞き逃さなかったみたいだった。