そんなバカなコトを考えながら、公園を抜けると、私の前に一台のベンツが止まっているのが見えた。


「お待ちしていました美里様。カオリお嬢様がお待ちです。」


 ベンツの扉の前に立っているのは、一人の白髪の老人。


 もちろん、アルマーニスーツ。


 じ……『爺や』だ。


 『爺や』に違いない。