街で私を助けてくれた…あの人とー…。


 そう思いながら私は、先輩に気づかれないように顔を背けた。



 「陽菜ちゃん、顔が赤いけど大丈夫?」



 心配そうに聞いてくる先輩に



 「だっ大丈夫です…」



 そう言って慌てた口調で返した。