「お前をストーカーする下手物好きってどんな奴なんだ?」

「3年生らしいんだがよく分からない。この間から、なにやら帰り道気配を感じてね。やはり私も女だからね怖いんだよ。」

「……確かに胸でかいしな」

「…君がそんな無粋なことを言うなんて少し見損なったよ。私と付き合ってくれるなら話は別だが。」


丁度よく駅についたので話をスルーした。


「そういえば今日は何について苛ついていたんだ?」

「………あぁ、…優季」

「優季くんともめるなんて珍しいね。興味深いぞ」

「夏休みの旅行だよ。行き先、」

「行き先…?あぁ、温泉か。」

「あぁ、温泉だ」

「…………なに?!!!!!温泉?!!!」

「阿呆。声がでかい。」

「……私としたことが………君の胸板の妄想ばかりしてすっかり半沢のことを忘れていた。………どうしよう。どうすればいいんだ颯くん」


推定158cmの晃に上目遣いで見つめられるとなかなか迫力がある。
黙ってれば美人なのに。もったいない奴め。



「……知らねーよ。俺は半沢と風呂なんかごめんだからな」

「そんなの私だって嫌だ!混浴ならまだしも半沢くんだけ君と風呂に入れるなんて羨ましすぎる!…これは大事件だよ…!!」



……なんかこいつ、論点が違ってる気もする。
…いつものことか。