「おっと、颯ン、そんな怖い顔せずにスマイルスマイルっ!」

「で、お前はなんだって覗き見?この阿呆が………。」

「…いや、悪い冗談だよ♪ブラックジョーク!へへ……………
てわけで本題っ!夏休み、旅行に行こう!」


「は!?行くわけね」
「それって俺らもっ??」

「もっちろん♪優季くんさっちゃんも♪5人でだよっ」

「面白そう!」

「いーねいーね、大学生っぽいじゃん♪」

「ちなみに運転は僕がしまーっす!だから宿泊費と観光代のみっ♪お安く付くでしょ♪?」


「あたしは賛成っ」

「ごめん颯っ。俺も行きたい」

「では多数決で決定とゆうことで♪」


一同の懇願のまなざしが俺に向けられる。


「知らねーよ。勝手にすれば?」



「わーい決定♪じゃね♪愛しの颯んに優季くんさっちゃん♪」

「バイバ~イ」


「幸華…お前グルだろ。」

「あ……バ、バれた?」


「タイミングよすぎんだよ阿呆」


「いやー…ほらあの二人が可愛そうだから。ね。梅雨のことは反省してたみたいだし」

「そんな颯怒るなって。楽しもうぜ!」

「……はぁ」




…どいつもこいつも。
まるで俺が一人悪者みたいじゃねーか。