こんな……こんなことって!!


私たちって!

私たちって!!

私たちって!!!


すっごい!

すごすぎる!!

ものすごーいシンクロ率の高さ!!!


“いつも一緒に”


私はカタチで。

彼はコトバで。

二人の大事な指輪に、それぞれに同じ想いを描いていたなんて!


きっと、彼と私の間には運命的な“何か”があるに違いない!と……。

あまりの感激に――


「あの、私……私……」

「うん?」


私は愛する彼のその腕に思い切り抱きつきたくなった。

けれども――


「私ね……」

「うん」


やっぱり、その……。

照れもあって恥ずかしかったから――


「とってて良かった!」

「うん???」

「フ・ラ・ン・ス・語っ!」

「ぅわっっ……!」


抱きつくかわりに、横からガツンと彼の腕にスペシャルな頭突きを御見舞した。