リボンを解いて包みを開けると――

「わぁー!いいね!いいね!」

「こういうので良かった?」

「うん!こういうのが良かったの。すごくいい!」

プレゼントの中身は、少し厚手の生地で出来たベージュのエプロン。

「気に入ってもらえて良かった。どうかな?これなら工作できる?」

「うん!大工仕事もできるよ」

私がリクエストしたのは新しいエプロン。

ただし、ひらひらの白いエプロンとかじゃなく、丈夫で機能的なもの。

“ホームセンターの店員さんがしているようなやつがいい”と。

胸のとこにはペンがさせるようになっていたり、ポケットがいっぱいついていたり。

彼が選んでくれたエプロンは見事にそのすべてをクリアしていた。

しかも、機能性だけでなくデザインまでもすっかり私のお気に入り。

木目のボタンとか、ボタンホールのオレンジ色とか。

シンプルだけど可愛いアクセントがすごくいい。

「ありがとう。大事にするね」

「そんな、エプロンは消耗品なんだから」

「じゃあ……毎日使ってゴリゴリ洗って、くたくたになるまで使い倒す!」

「うん、そうして」