お風呂に入ってほっかほか。
パジャマに着替えてぴっかぴか。
半纏着こんでぬっくぬく。
時計の針は大人が寝るにはまだまだ早い時刻をさしている。
寛行さんと私は二人してPCの画面を食い入るように眺めていた。
「寛行さん、次」
「はいはい。なかなかいいのが無いねぇ」
私たちがしているのはクリスマスの探し物。
いったい何を探しているかというと――
「寛行さんはもう、なに寒っぽいのとか夜っぽいのばっか見てんですか!」
「ん?サンタは寒い夜に来るから?」
「そうやってまた意味不明な理屈を……」
「しかし、布の面積が小さくなるほど値段が高くなるのは何故だろう?」
「んなこと知りませんよ。とにかく布面積は広いのがいいの!大きいのがいいの!」
「遠慮しないで。値段のことは気にしないでさ。布が少ないやつでもいいんだよ?」
「遠慮じゃない!それ着て店頭でケーキ売れるくらいのやつがいーの!」
「えー、ケーキなんて売らないくせに?」
「うっさい、うっさい、うっさい」