「私の事わかる?」
「え?」

「私入学式の時にね迷子になって、歩夢君に助けられたんだ!覚えてる?」


「…」


馴れ馴れしそうにしたのがいけなかったのか

彼は黙りこんだ



「あ…ごめ」
「あー!わかった」
「え…」


「あの膝かかえこんで桜の木の下で泣いてた?」


嬉しかった


うまく言えないけど
とても嬉しかった