「クラス替え」で
私は中の良い子が
いなくて不安になり
もちまえの明るさ
なんてもの忘れて、
おとなしく
席についていた

そんな時だった



「井崎歩夢、よろしく」

そう隣の席の子に
言われて思い出した

隣の井崎君は
とびっきりの笑顔で
あの時と何も変わらなくて
私は一瞬で彼だと
分かったのだ



「あゆむ君?」
「うん!歩く夢って書いて歩夢」




「間違いない」




あの時まともに
お礼が言えなかった


だから今言おう!