「さっちゃん!人はやるべき事をちゃんとやれば、清清しい人生を送れるんだね」

「…何を悟ったんだか知らんけど、大人になったのね、沙紀チャン」



そう、大人になったの。

あれから彼はまた四日、顔を出さない。



メールも来ない。

でも後悔はしてない。



「それからごめんね、安藤くんのこと…」

「遠藤」

「ごめん、遠藤くん。また急に断ったりして」

「いいよ、いいよ。ほっときな。また他の子探すぞって涙目で、ウルフルズ歌ってたから」

「あはは」