「よかったら、迷惑じゃなかったら、メールください!」 ずっとポケットに忍ばせていたメモが、やっと役に立つ日が来た。 またびっくりした顔。 彼はまた鼻をかいた。 でもすぐに、それを受け取ってぺこっとして私に背を向けた。 しばらく動けなかった。 今更足が震えてきた。 でも、心はすっきりしていた。