三十分が経っても、彼は現れなかった。 来ない…。 心細くなってきた頃、急に私は弱気になってきた。 これじゃあ私、まるでストーカーだ。 気持ち悪いよ。 気味悪いよ。 きもいよ。 怖いよ。 私、何やってんだろう? そう思ったのがすべてで、何だか空しくなってきた。 諦めも肝心なのかもしれない。 無駄な時間を過ごした、と強がって、立ち上がり、とぼとぼと階段を降りた。