「ごっ、ごめんなさい!!」


あっ目が…!

こんな事態なのに、彼が私の目を見てくれた事に感動して、声が震えた。



白いシャツがびしょ濡れで、肌の色が透けてしまっている。

髪も少し濡れ、顔に張り付いている。


彼はびっくりしていたが、すぐに犬みたいに顔を振って、水を吸い込んだシャツを絞りだした。




「あの、すいません、本当に…。あの、今、タオル持ってきます!」

「いや……大丈夫です。気にしないで」



気にしないでと言われても。

そんなわけには…。