(あっ、今日は眼鏡してる!伊達かなぁ?)


いつも大体同じ時間に通り過ぎる彼。



駅に向かうんだろうか。

どこの学校に通ってるんだろう?



(あのイヤホン、なに聴いてるのかなぁ?)



ここを歩いてるって事は、この近所に住んでるのかな?



(くしゃみした!可愛い!)



毎日のように通る彼を見ることが、私の日課になっていった。

今までぐーたら昼間まで寝ていた時間がもったいなく感じた。



早く起きて、鏡を見て、気合を入れて、外に出る。




平凡な毎日が、突如、色を変えた。