「流華。行こうっか」

玄関が開くと線香の…死の匂いは更に強くなり、強い香は私を現実へと引き戻した。
これから私達は同じ年の人の死と向かい合う。
唯にとっては大事な恩人の死を受け入れる為に。
私と唯は顔を合わせて軽く頷いた。