「うっ!」
私は、またしても、胃の痛みに、うめき声を発した。
大丈夫?と、里佳子が私の顔を覗きこんでくる。
「平気。薬が切れてきたみたい」
どうも、変だ。
お腹の痛みが、だんだんと、位置を変えて、
というか、広がっている?
痛みの波は、引いたり押し寄せたりを繰り返して、
なんだか、強くなっている気がするのだが。
「顔色、悪いよ」
里佳子が私の背中を撫でてくれた。
でも、
帰っていいよ、とか、休んでなよ、
とは、決して言わない。
・・言えないんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…