そして、結局、師長にしたのと同じ話を繰り返し、
結果。
「それで、どうするんだ?」
あのねぇ、それを考えるのが、
あんたらの仕事でしょ!!
喉まででかかった言葉を、ぎゅっと押しとどめる。
まったく、こいつらは、本当になんの役にも立たない。
ついでに言えば、
患者さんに頭を下げることもしない。
私たちに、文句を言うだけ。
「とにかく、早急になんとかしなさい!」
申し訳ありません、と、今度は、私の横にいる里佳子が頭を下げた。
・・里佳子。
「先生が来れないなら、別の先生を呼ぶしかないでしょう。
早く電話しなさい!」
年のせいばかりではないだろう。
笑顔のときでさえ、深く刻まれている師長の眉間のしわが、
三本に増える。
「はい」
本当に、勝手なことばかり言う連中だ。