ここは亮雅を信じておとなしく。

おとなしく・・・。

してられるわけがないっ!


ロビーのようなその場所に来て、私はそこが何であるかをようやく悟った。

一見するとただのホテルに見える。

しかし壁には、何枚もの室内の写真が貼ってあって。


ピンクを基調とした派手な室内。

ジャグジー付の七色に光る豪華な照明。


「希望の部屋、あるか?」


ありません!!

一体、亮雅は何を考えているのか。


「ラブホテルじゃないですか!」


二人目の彼氏に連れられて、初めてそういう場所に入った。

あまり楽しい記憶のないところだ。


「希望がないなら、俺が選ぶ」


私を抱き上げたまま、亮雅はお風呂がうりらしいその部屋を選んだ。