「……従兄弟」



「俺はお前の婚約者か?」




「……ただの従兄弟」



「じゃぁ、昨日の夜俺を説得したのか?」




「……あたしが説得させられた」



「何て?」




「……大人しく家に帰れって…あいつを追わなきゃなんねぇからって」



レーラの声はだんだんと震えていく