三木は悠長な足取りであたしの方へと向かってくる 隣ではレーラが何やら騒いでるけど、三木はオール無視 そして、あたしの前でピタッと止まった 「何?」 あたしは赤く色付いている泣き顔を 隠すかのように口辺りに手の甲をもっていき、おずおずと三木を見上げた 「言わなきゃ、分からない」 シャクリをあげ黙っているあたしの両頬を包むように三木は両手を添えた …温かい手 あたしは1つ間を空け、少しずつ話し始める