「人間界まで…!?」

「そう。
でもそんなこと
絶対にやっちゃ
行けないんだ。
狼人間は影で
生きていく運命だから。

自ら人間界に
近づくなんて…

そんなことしたら
オレたちはきっと
絶滅しちまう」

「そんな…」

「でも…すでに
たくさんの狼人間が
レンのそんな理想論に
そそのかされて
その気になっちまってる。


まず手始めに
邪魔なオレたちを
消そうとしてるようだ」



あたしが
すねてる間に
そんなことに
なっていたなんて…。