少し行くと、
オウガが立っていた。



「由羅!急げ!」



オウガに手をとられ、

今度は2人並んで走る。



「ねえッ!
なんでこんなことに
なってるの!?」

「聞いたんだ…。
レンのところに
様子を見に行った
ハリーたちが…」

「なにを…?」

「レンにとって
この集落のボスに
なることなんて…
通過点でしかないんだ」

「どーゆうこと?」

「レンは…
この集落のボスになり、
そこから権力を
広げて行って…
やがては人間の
世界まで狼人間が
乗っ取ろうと
してるんだ…!」