「いやー!
ホント!
生きるッて
すばらしいよな!?」



大笑いのハリーさんに
苦笑のあたし。

そして機嫌の悪いオウガ。



「てめえ誰のおかげで
そのすばらしさを
実感できてんだよ?」

「それはもちろん
由羅さまの
おかげでございます!」


ぶんぶんとあたしの
手を握り、振り回す
ハリーさん。



「あ…どうも」



するとオウガが
ぐいっとあたしを
ひっぱる。



「感謝してんなら
こいつに近づくな」