3年生の廊下についた。
「あんた、何組?」
「1組。」
教室入りにくいなー。
みんなにガン見されそうだし・・・
「オレも。」
「そおだったんだー。」
全く知らなかった。
同クラだったんだあ・・・
教室に入ろうとすると
その子は私の腕を掴んだ。
ガラガラっっ
予想していた通り、みんなは私たちを見ている。
「お前たち、何してるんだ!!」
担任の先生に怒られた。
「すみません。こいつが道端でこけてて・・・」
その子は私を指差してそういった。
その一言で教室は笑いで包まれた。
恥ずかしいじゃん・・・もう馬鹿!
「大丈夫か?」
先生は本気になっていた。
「大丈夫ですっ」
そう強気で言い、席についた。
私が席につくと
その子の席はまれにも、
私の隣だった。
「横、あんただったんだ~」
「そうだけど。」
「仲良くしてねー!」
笑ってそう言ってくれた。
八重歯がキラリと光って
キレイな顔立ちが目立つ。
思ったよりかっこいい。
「うん!!」
そんなことより、
仲良くなるより、
まず名前聞かなきゃ。