「う・・・ん。」

お婆さんは目をつむって

何かを唱えた。


「そのうち正体を現すぞ。

お前さんは判断を誤らぬように

心してかかることじゃ。

お前さんはいわばサイコロじゃ。

どっちに転ぶかで

皆の運命が変わるぞよ。

自ずと真実は顔を出すじゃろう」


よく意味がわからなかったが

何となく自分がしっかりしなきゃ

いけないんだって思った。


「信じることじゃ。

悪魔に耳を傾けてはならんぞ」


その時亜美からメールがきた。

お婆さんはニッコリ笑って

「さあ、いきんしゃい!」

と手を優しく握ってくれた。