「・・・・

苗場さん・・・

実麗で、いいの?」


彼は白い歯を見せて微笑み

「実麗が、いいんだよ」


私は涙が出そうになった。


ずっと憧れだった人。

その人と近づけただけでも

幸せだったのに・・・

結婚だなんて・・・!


黙って震えてる私の目が

彼を見つめて涙で一杯になり

あまりの嬉しさに

答えられずにいると・・・