あれから、実麗は

頻繁にヒカルに会っていた。

もう苗場が帰国するまで

1ヶ月を切っていたし

亜美にも両親にも

相談できなかったから

一人で考えるには

あまりに重い・・・

第一こんな事を

知らせてきたヒカルに

何かアイデアがあるのだろう。

君を救いたい!と言ってくれた

ヒカルを信じる他なかった。

一番信じていた苗場と

亜美に裏切られ

行き場所を失った実麗は

半ば自暴自棄になっていた。