「そしてあの日、

お前の送別会のトイレで

俺たちの様子を伺っていたのも

彼女だ・・・

俺が裏切らないようにな」


「何故・・・!?

浩ちゃんとのこと

一番応援してくれていたのは

すべてを話してきたのは

亜美だったのに・・・!」


「だから、

ライバル会社に

目をつけられたんだ

苗場との関係も

上からの指示かもしれない。

苗場からもお前からも

情報が入るからな。

二人を信用させるのは

訳ないことだろう?」


私はその場に崩れこんだ。

普通に呼吸をするのが

難しいくらいだった。