凛は驚きすぎて

幻を見ているようだった。

何も答えられずに

思考が止まったまま・・・


「さあ、当店の特別な

ランチタイムはお終いだよ。

取材は終わったかい?

さ、仕事しておいで!

今夜待ってるから・・・」


そう言って送り出されてしまった


社に戻っても仕事が手につかず

原稿をまとめたら即効で帰宅した。


「聖哉、

今日もママとご飯食べに行くよ!」



何が起こるのか

どんなパーテイかもわからずに




葵に会うために

再びル・ラゴンに向かった。


この夢みたいな一日は

どんな形で終わるんだろうか?


あの店は現実に存在するのだろうか?

おとぎ話のシンデレラ城のように

なくなってしまいはしないか・・・


朝から魔法にかけられた気分だ。