「君達に会いたかった。

でも何もかもを君に頼る事は

できなかった。

一人で出直したかったんだ。

だから必死で調理を学んだ。

いつか君に食べてもらおうと・・

長い間連絡しなくて悪かった。」


「もう会えないかと思った。

どんなに待ってたか・・・

聖哉と一緒に貴方を。」


「俺は信じてた。

きっと会えるって・・・

君の書いた雑誌を大事に持ってた

それを支えにやってこれたんだ

ありがとう。

やっと君に恩返しができるね?」


そして、「さあ。食べてみて。

君はここを取材にきたんだろう?」


そんな事吹っ飛んでいた。

凛は恐る恐るオムライスを

口に運んだ。


デミグラスソースが素晴らしい。


いつの間にか流れた涙で

少ししょっぱい味がしたけど・・