葵はニコニコ笑って

「今日はル・ラゴンの

ランチにようこそ!

どうぞ暖かい内に召し上がれ!」


夢じゃない!


凛はあまりのことに

口をあんぐり開けたまま・・・


「ここは私の父が所有する

古い洋館をリメイクした店です

貴方が来られるのを

楽しみにお待ちしていました。

この叶野シェフと一緒にね。」


「葵くんなの?

本当に? どういうこと?」


凛には起こっている現実が

まだ理解できない。


「君が先週来てくれた時

聖哉の大きな声ですぐわかったよ

いつかは君達を招待しようと

ずっと頑張ってきたんだ。

一人前になるのに

随分時間がかかてしまったけど・・

誕生日に作ったオムライス

聖哉の大好物だよね?」