「正直に話して!

そのために来たんだから。

それに私は

来月苗場さんと結婚するの。

知ってるでしょ?

スパイみたいにコソコソ

私を嗅ぎまわって!

今日限りでそれも止めてもらう

それが条件。 いいわね?」

私は挑戦的に言い放った。


こんな子に私たちの仲を

邪魔されてはかなわない。

正体を突き止めてやる。

場合によっては

警察に突き出してもいいんだから


私は逸る気持ちを抑えて

次の言葉を待った。