いつもさっそうと前を向いて

何かに挑んでいるイメージの凛が

萎んでるのを見て

実麗は親近感を覚えた。


「恋してるんだね・・?

葵君に会いたい・・・よね?」


凛はそっとうなずいた。


「会ったら自分の気持ち

ちゃんと言うつもり・・?」


凛は少し考えてから

「いつ会えるかわからない彼を

待ち続けて思ったの。

今度会えたら逃げないって・・」


実麗は凛をじっと見詰めた。


「わかった。

貴方の気持ちは本当ね?

光君に怒られるかもだけど

私、貴方の味方になる。

ここで会えたのも奇跡に近いし・・」


そう言って、カバンから

メモ帳を取り出し

何かを写して1ページを切り取った。