聖哉の手を引いて近づいてくと

実麗も気づいて

嬉しそうに手を振った。


「え~?

ここの小学校なの?

偶然だね~!

びっくりだよ。」


「私も驚いたよ。

光さんね? 始めまして!」


「あ、こちら前に話した凛さん

葵君の・・・ご挨拶して!」


実麗に促されて光は

少しはにかみながら頭を下げた。

近くで見るとなおさら

葵にすべてのパーツが似ている。


愛しくて懐かしい感情が噴出す。


「聖哉くんも同じ学校?

嬉しいな!お父さんと

今からご飯食べにいくんだよ!」


陽南子が飛び上がって

聖哉に笑いかけた。


「そうなの?いいわね~!

でもおばちゃん今日も仕事なんだ」


残念そうに言う凛に、実麗が


「よかったら聖哉君一緒に来ない?

私達は女同士で話しましょうよ。

少し時間ある?

ね?光君いいでしょう?」