ドアを開けようとする私を

制止して

「降りるの?

いいよ。苗場さんのこと

聞きたくないの?」


「え?なんですって?

貴方は苗場さんを知ってるの?

大体貴方は会社の人間なの?」


「聞きたいなら

僕の言うことを聞いてよ!」


私は覚悟を決めた。

もう賭けるしかない。

一体彼は何者・・?


式場にキャンセルの電話を入れた。