みんなで祝いの宴を囲み

美恵子も嬉しそうだった。

勿論、山形から

お婆ちゃんも来ていた。


「実麗ちゃん、

おめでとう。

そしてありがとう。

こんな可愛い子を産んで

くれて・・・

本当に生きていると

いいことがあるものね。

こんなに嬉しい日はないわ。

孫を抱けるなんて・・・

赤ん坊の頃の誰かさんに

目元がそっくりよ。」


と、大事そうに

まだ首の据わらない

赤ちゃんをその手に抱いた。


「まだまだ、

生んでもらうんじゃから

そんな気弱な事言いなさんな。

のう、光!」


と、婆ちゃんが光の肩をたたいた。