光は起きて心配そうに

待っていた。


「さっき園田が来た。

親父も後で来るって。

葵、見つけたんだって?」


「うん。偶然・・・

警察で待ってたら

貴方に歩き方や雰囲気が

そっくりで・・・」


光の顔を少しワイルドにして

髪型を変えただけのように

似ている事が奇跡のようだった。


「ごめんなさい。

夜遅く見つけて引き止めて

ご飯食べさせてから、私・・・

独断で海に連れて行ってしまった」


「実麗らしいな・・・

それで・・・?」


「色々話をして・・・

私達が待っているからって

そう伝えたかったから・・」