自分の独断でそんな事を

していいかどうかわからない。


でも、ここにいる葵を

このまま、また大人達に

引き渡したくはなかった。


「どこに・・・?」


葵は驚いた顔をして実麗を見た。


「私が責任をとるから・・

とにかく付いてきて!」


葵は微妙な表情をしたが

実麗の後に黙って従った。


葵にもっと強くなってほしかった。


孤独というものは

誰の心にも存在することを知り

それを克服してほしかった。


許されるかどうかなんて

今は関係ない。