「父さん、俺は

生きているのか・・・?」


「そうだな。

生まれ変わった気分はどうだ?」


「ああ、最高だよ。

ちゃんと痛みを感じるぜ。

それより、今聞いたんだけど

俺に血液をくれた人は・・・?

会えるのか?」


「ああ、ゆっくり会うがいい。

まだ安静が必要だが

すぐに会えるから心配するな」


「実麗は?大丈夫か?」


「ああ、ずっと付き添って

くれていたぞ。

亜美さんも。礼を言え!」


「光くん、わたし・・・

何もできなくてオロオロしてた。

でもいっぱい話したいことがある。

赤ちゃんも大丈夫よ。

本当に・・・よかった!」


実麗はまた大きな瞳に涙を

溜めて光の手を握った。


亜美も横で泣いていた。